コラム

【24時間営業の是非】様々な観点からコインランドリーの営業時間を考える

労働人口の減少により人手不足が深刻化する中で、これまで深夜操業が当たり前だったコンビニやファミレスが次々と24時間営業から撤退しています。こうした問題は、決してコンビニやファミレスに限ったことではありません。

今回は、収益性や経費の問題、防犯などの観点から、コインランドリーの適切な営業時間について考えてみます。これからコインランドリー経営をとお考えの方はぜひこちらをご一読いただき、参考になさってください。

コンビニやファミレスでも脱・24時間営業化の動きが加速

冒頭で述べたように、大手のコンビニやファミレスチェーン各社が今、深夜操業を取りやめる店舗を拡大させています。実際にセブンイレブンは今年2月に132店が24時間営業を廃止し、ファミレスチェーン最大手のすかいらーくHD(ホールディングス)に至っては全店舗で24時間営業をこの4月までに廃止しました。

 

このように各社が時短営業にシフトしている理由は、やはり人手不足が大きいと言えるでしょう。また、すかいらーくHDのように従業員の働き方を改善しようという動きもあります。いずれにせよ、この傾向は今後も続いていくと考えて差し支えないでしょう。

コインランドリーを24時間営業にするメリットとデメリット

では、コインランドリーの場合はどうでしょうか?コインランドリーは基本的に無人店舗のため人手不足は無関係のはずです。原則として従業員もゼロなので、働き方について配慮する必要もありません。

 

そのため、コインランドリーを24時間営業とするメリットはありそうです。例えば、後述するように単身者が会社帰りなどに利用することの多い都心部の店舗。むしろ、こうしたエリアでは収益の上がる深夜帯を除外するわけにはいかないでしょう。

 

ただし、地方や郊外の店舗では深夜帯の稼働は日中と比べ大きく減少します。にもかかわらず、売上が上がらない時間帯に店を開ければその間の電気代が無駄になりかねません。また、来客が少ないというだけでなく、例えば、深夜で人の目が行き届かないことをよいことに機械を壊されたり、店内で飲食をして騒ぐといった犯罪行為や迷惑行為のリスクも覚悟しなければなりません。これは無人店舗に特有のデメリットと言えるでしょう。

 

以上を勘案すると、郊外などにあるロードサイドの大型店舗などではこうしたリスクを見越してあえて24時間営業にしないという選択が得策です。今後は、収益のピークである朝夕に的を絞った営業で効率のよい経営を目指すべきでしょう。

コインランドリーが収益を上げやすい時間帯とは?

一般に、コインランドリーの稼働は朝と夕方に集中しています。なぜなら、地方や郊外にあるロードサイドの店舗は家庭の主婦が子どもの送り迎えやパートの出勤前、帰宅時に多く利用するからです。一方、昼から午後にかけて利用するのは時間にゆとりがある学生くらいで、稼働率そのものは高くありません。

 

このように利用者の大半が主婦層であるような地域では、深夜の稼働はあまり期待できず、むしろ店を開けることで経費が無駄にかさんでいきます。しかも、前述のように犯罪や迷惑行為のリスクを考えると、この時間帯の操業は避けたほうがよいと言えるでしょう。

 

もちろん、例外もあります。それは、単身者の利用が多い都心部の店舗。こうした地域ではむしろ深夜に稼働のピークが来るので24時間営業とするメリットは十二分にあります。また、都心部なので深夜帯でも多くの往来があり、人の目も行き届くため犯罪の温床になりにくいと考えられます。

まとめ

千葉県を中心に埼玉県・茨城県南部などで郊外型の大型店舗を数多く展開しているトリオマネジメントでは、収益を最大化し、犯罪リスクを最小化する観点からあえて深夜操業を除外しています。なお、各店舗では閉店時間を過ぎてもしばらくは退店できますが、外から店内に入れないよう特別な仕組みを採用して防犯効果を高めています。こうしたノウハウもまさに豊富な実績を誇るトリオマネジメントならではと言えるでしょう。コインランドリー経営をご検討の方は、トリオマネジメントをビジネスパートナーとしてお選びください。