コラム

コインランドリー経営で起こりうるトラブルとその対処法

無人店舗が基本のコインランドリー経営は人件費がかからず、粗利の大きなビジネスということで起業や独立を考える方々から大いに注目されています。その一方で、無人ゆえに懸念されるのが、トラブルの類。とくに機械や両替機の故障洗濯物が取り出せなくなる不具合などで対応が遅れると顧客満足を下げることになりかねないだけに、コインランドリー経営にとっては鬼門のような存在になっています。

ただし、そのウイークポイントをうまくカバーできれば、競合店との差別化を図ることができ、リピーター獲得にも勢いが付きます。そこで今回は、トラブルごとの対処法について要点を解説しながら、どうすれば顧客満足につなげられるか、その可能性を探ります。

機械の稼働率を下げる“トラブル”はコインランドリー経営の鬼門?

雨の日に活躍するコインランドリー。しかし、そんなときに肝心の洗濯機や乾燥機が故障すれば、その日の売上が大きくダウンすることは避けられません。両替機も同じです。

トラブルが続けば客離れという最悪の事態に発展しかねません。反面、トラブル対応が迅速なコインランドリーを作り上げることができれば、むしろ利用客の評価は上がり、店のファンを増やすきっかけにもなるでしょう。そこでケースごとに具体的な対処法をご説明します。

対策① 清掃・点検をこまめに行い、機械の正常な稼働に努める

大切なことのひとつは、日頃から機器の清掃や点検を定期的に行い、機械の正常な稼働をサポートすることです。しっかりと丁寧な清掃を行うことは、機械の故障の防止につながります。また機械の動作確認をこまめに行い、異変のある機械を把握しておくことで臨機応変な対応につなげることができます。また、仮に不調をきたした場合でも致命的なトラブルを避けられる可能性があります。なお、故障中の機械には「故障中」の張り紙をして、利用者が誤って使用することを予防することも大切です。

対策② 両替機の管理をしっかりと行う

比較的規模の大きなコインランドリーなら洗濯機や乾燥機は何台もあるので、たとえその中の1基が不調になっても、繁忙期でなければそれほど大きなトラブルにはなりません。ところが、一つしかない両替機が使えないとなると、利用客は不便を被ります。ただし両替機のトラブルは「コイン切れ」や「コイン詰まり」というケースが多いため、比較的簡単に対応できます。日頃から手入れをしておけば、コイン切れは起きません。コイン詰まりはある程度防げるものです。無人といえど、日ごろの手入れが重要になります。

対策③ 洗濯物の取り出し忘れは利用客の責任として適切に対処する

機械の故障ではなく、利用客が機械の中にある衣類の一部を取り忘れたようなケースもあります。確かに店側には落ち度はありませんが、かといって、そのまま放置しておいては他の利用客の迷惑になります。したがって、明らかに「取り忘れ」と判断したら、その衣類を機械から取り出し適切に保管した上で、店内に貼り紙を出して忘れた客に注意を喚起しておきましょう。そこまで対処しておけば、店側としては責任を果たしたと言えるからです。

 

このように責任の所在をはっきりさせることが、無用なトラブルを避けることにつながります。もし保管や注意喚起を怠ると、一転して店側に責任が生じるので注意しておきましょう。

まとめ

機械を長時間稼働させることで収益を生んでいるコインランドリーでは、ここで述べたような機械の故障は決して珍しいことではありません。こうしたトラブルが元で利用客に迷惑をかけた場合のリカバリーだけでなく、機械の動作点検を怠らないことで大きな故障を事前に予防することが大切です。この対処法一つで顧客満足に影響が出て、収益が左右されるだけに、常日頃の手入れが欠かせません

 

千葉県・埼玉県・茨城県南部でコインランドリー経営による資産運用を支援するトリオマネジメントでは、海外在住の方でもコインランドリーを経営できることが強みの一つです。開業前の支援から開業後のサポートまでトータル的に対応しておりますので、コインランドリー開業をお考えの方はぜひご相談ください。