コラム

【コインランドリー経営の成否を左右】集客に強い立地条件とは?

利回りのよさやリスクの低さで不動産投資以上に注目を集めるコインランドリー経営。ただし、それが成功するかしないかは「立地」次第という側面があるので、ここは慎重に考えたいところ。ご自身で遊休地などを所有している場合はそれを活用するのも一つの手ですが、実際にそのロケーションがコインランドリー経営に向いているのか、十分な集客を図れるだけの条件を備えているのかを事前に検証しなければなりません。また、新たに土地探しから始める場合も同様です。そこで今回は、コインランドリー経営に有利な立地、集客が見込める立地とはどんなものか解説していきます。

人の流れがよく目立つ場所が理想だが、都市部と地方では有利な立地が異なる

人や車の往来が少なく、閑散としたロケーションではどんな商売もうまくいきません。これは、コインランドリー経営でも同じ。では、とにかく賑やかな場所ならどこでもよいかと言えば必ずしもそうとは限りません。

たとえば、地方では車での移動が生活の中心になるので、交通量の多い幹線道路沿いに店を構えるのが最適とされ、女性や高齢者のドライバーが利用することも考えて十分に広い駐車場が必須です。

共通しているのは、人目に付きやすいロケーションでなければならないということ。幹線道路でも信号機が少ない区間だと走行スピードが速くなり、ドライバーへのアピールが弱くなります。また、商店街や住宅街にあっても、街路樹や大きな建物の陰に隠れているような立地では見過ごされる可能性も。一方、道路から店内が見えにくいと防犯の面で不安があり、女性に敬遠されかねません。

駐車場の有無だけではない。自動車でのアクセスのしやすさも重要

ロードサイドにコインランドリーを出店する場合に気を付けておきたいことがあります。たとえば、先ほど、幹線道路沿いがよいと述べましたが、それだけでは理想的とは言えません。なぜなら、メインの顧客には車の運転にあまり慣れていない主婦層も含まれているからです。

まず、運転にあまり慣れていない方は大型トラックがスピードを上げて頻繁に往来するような片側二車線以上の道路は敬遠してしまうでしょう。また、中央分離帯のある道路も運転に自信のない方には好まれません。なぜなら反対車線から入るため大きく迂回しなければならないからです。こうしたことからも、店舗に接している道路は制限速度が40㎞以下の片側一車線であること、中央分離帯がないことが条件のひとつになるでしょうか。これは運転に慣れていない方だけでなく、高齢者の利用者でも同じことが言えるでしょう。どんなに目立つ場所にあっても、駐車場が完備されていても、車での利用が困難なら集客は見込めません。

近隣に商業施設やアパート・マンションが多いと集客に有利

駐車場や交通環境のほかにもう一つ、コインランドリーの集客を左右する条件があります。それは近隣環境がどうか、ということ。たとえば、周辺に商業施設があると、買い物のついでなどに利用してもらいやすくなるため、主婦層をターゲットにしているコインランドリーには非常に有利です。

近隣にアパートやマンションなど集合住宅が多かったり、コインランドリーとコンビニやスーパーなどが複合していたりすると有利。とくに、単身世帯や若いファミリー層が多いので、コインランドリーの利用率が高いからです。最近では、自宅に洗濯機を置かずに、1週間分まとめて週末にコインランドリーで洗うという単身者も多くなっているのでなおさらです。また、ファミリー層であっても、小中学生くらいのお子さんがいるご家庭では洗濯ものが多くなり、自宅の洗濯機では追いつかず、まとめ洗いができるコインランドリーの利用が日常的になっているそうです。こうした傾向は夫婦共働きの場合とくに顕著になるでしょう。

まとめ

このように、コインランドリー経営の成否は立地が大きなカギを握っています。それだけに、出店計画を立てる際は慎重な上に慎重であるべきでしょう。上の説明はその意味で、きわめて重要なヒントになるはずです。ただし、実際にはその土地の傾向や、市場性などの詳細な検討が不可欠。千葉県・埼玉県・茨城県南部で豊富な実績を誇るトリオマネジメントなら、県内のどのエリアがとくにコインランドリー経営に適しているか、徹底的なリサーチとマーケティング、豊富な経験と実績をもとに的確なサポートができます。ぜひ、お気軽にご相談ください。