コラム

もしもの時に!保険を活用しコインランドリー経営のリスクを抑える

現代人の暮らしにマッチしたサービスで今後も需要増が見込まれるので将来性もあり、原則として無人店舗なので人件費もかからず、なおかつ現金商売の安心感もある──と、一般の方が取り組めるビジネス投資の中でもとりわけ手堅さやリスクの低さが特徴のコインランドリー経営。

とはいえ、リスクがまったくないわけではありません。天災など不可抗力による損害はもちろんですが、犯罪的行為による機器設備の破壊や現金(両替機内)の盗難、機械の故障による洗濯物の破損といったトラブルはある程度想定しておかなければなりません。ただ、こうした諸々のリスクは「事業者綜合保険」で最悪の事態を回避することができます。

ここでは、こうした保険を活用することでコインランドリー経営のリスクを抑える方法について解説していきます。また、保険がカバーできる範囲、できない範囲などについても明確にしていきます。

保険加入を考えたい、コインランドリー経営にありがちなリスクとは?

冒頭でも述べたように将来性もあり、一般の方が安心して取り組めるビジネス投資の一つがコインランドリーですが、決してノーリスクというわけではありません。それは、売上や利益といった経営上の問題というよりは、事故やトラブルといった突発的で事前の対策がしにくい事案がほとんど。

中でも天災や犯罪、機器のトラブルに伴う洗濯物の破損などは典型的で、たとえば下表のような事例が挙げられます。

 

リスクの種類 よくある事例
①     火災・天災など不可抗力による被害 l  火災による建物・設備消失

l  地震災害による建物倒壊

l  台風・風水害による建物被害・浸水被害

l  落雷による設備機器の損傷

②     機器設備の人的破損 l  操作ミスなどによる設備機器の破損

l  洗濯物に混入した異物による設備機器の破損

③     いたずら・犯罪的行為による損害 l  いたずらによる設備機器の破損

l  破壊行為など犯罪による設備機器の破損

l  両替機(現金)の窃盗・破損

④     機器トラブルによる顧客への被害 l  設備機器の故障による洗濯物の破損
⑤     その他の損害 l  災害による二次的被害

※     風で飛んだ屋根、看板が人や物に当たって被害を与えること、駐車スペース内の自転車が風で飛んでコインランドリーの窓ガラスを割ったようなケースが該当。

こうしてみると、じつにさまざまなリスクがあることがわかります。もちろん、火災や天災による被害は店舗を構える商売であれば少なからず考えられることですが、一方でコインランドリー特有のリスクも。たとえば、上記で言えば②や③④に該当するものは、無人店舗であるコインランドリーでは予防や事前の対策が難しいのが実情。とくに③については、仮に防犯カメラを設置してあっても、愉快犯などの破壊的行為を抑止できないことがあります。深夜帯も営業している店舗ではそうした犯行やいたずらが起きやすくなりかねません。

また、洗濯機や乾燥機の故障がもとで、顧客の財物(洗濯物)を破損してしまったような場合は、これは店側の過失ということで損害賠償の対象となります。また、⑤のケースも主要因は災害などの不可抗力ですが、店の屋根や看板が風などで飛んで、人にケガをさせたり、車などを破損させたりしたような場合は、店側の責任で賠償しなければなりません。

コインランドリー経営で知っておきたい保険

では、こうしたリスクに対してはどう備えればよいのでしょうか? もちろん、機器設備のメンテナンスや店内の監視体制を強化したり、あるいは無人ではなく時間帯によってはスタッフを置いたりして警戒や対策を強化するといった方法もあるでしょう。しかし、それだけでは防げないリスクも。

まず、①の火災・天災など不可抗力による損害については、一般の住宅同様に「火災保険」「地震保険」(火災保険が兼ねることもある)などで対応できます。問題は②~⑤のリスクにどう対策するか、です。幸い、この業界に特化した「コインランドリー保険」というものが商品化されているので、こちらを利用するのが最善策でしょう。この保険なら、犯罪行為やいたずらによる損害や、こちらの過失による顧客への損害、天災に伴う二次的被害についてもカバーしてくれるので安心です。

要注意! 保険でカバーされないトラブルもある

気を付けておきたいのは、この「コインランドリー保険」も決して万能ではないということ。たとえば、お客様の操作ミスによってお客様の洗濯物が破損した場合はカバーできません。こうした保険はあくまで“店側に過失”があることが条件だからです。また、利用者同士のトラブルで生じた損害も補償適用外となります。

ただ、こうした事態はある程度想定ができるので、機器操作や利用に関する注意書きを店内に明示しておいたり、店内および敷地における利用客同士のトラブルについて店側は一切責任を負わない、あるいは場合によっては損害に対する賠償を要求する旨を打ち出しておいたりすることで一定の抑止が可能になります。

まとめ

では、なぜ、「コインランドリー保険」に入るべきなのでしょうか?答えは簡単です。上で挙げたような事案が発生し、仮に被害が出たとして、それをコインランドリーオーナーが自費で負担するには大きすぎるからです。保険料という出費は伴いますが、万が一の際を考えればこれは経費として割り切れるでしょう。

なお、千葉県や首都圏、関東エリアで数多くの出店実績を誇るトリオマネジメントでは、すべてのオーナー様にこの「コインランドリー保険」に加入していただいています。こちらをお読みの方で、コインランドリー経営にご興味のある方、コインランドリー保険についてもっとお知りになりたい方は、当社までお気軽にお問い合わせください。