コラム

コインランドリー経営の成否を握る主婦層目線に立った店づくりとは

どんなビジネス、商売もそうですが、ターゲットとなる顧客層を的確につかむことが成功のカギになります。それはコインランドリー経営でも同じ。これから、独立や開業を検討されている方はぜひこの点をしっかり見極めるようにしてください。

なお、コインランドリー業界もその主要顧客層も時代とともに大きく移り変わってきています。とくに昨今では郊外の大型店を中心に主婦層をターゲットとした店舗展開が目立ってきました。そこで今回は、コインランドリーの顧客層をどうとらえ、どのような店づくりを行うのがベストなのかを考えていきます。

都市型、郊外型でコインランドリーは顧客層が異なる?

コインランドリーと言えば、かつては都市部や駅チカのビル、マンションの1階に店舗を構える比較的小規模なものが主流でした。対象顧客の多くは近隣に住む単身のサラリーマンや学生で、洗濯物はまとめて週に1回程度という彼らのライフスタイルにマッチした店づくりだと言えるでしょう。

もちろん、都市部ではいまだにこうした単身者向けのコインランドリーが主流です。しかし、昨今、大型店が軒並み進出している郊外を見ると、ターゲットとしている顧客層や店づくりに大きな違いがあることがわかります。こうした店舗がメインとしてとらえている主要顧客はほかでもない、主婦層です。

今後、郊外で大型店を展開するなら主婦層がメインターゲットになる理由

なぜ主婦層がメインターゲットになっているのかと言えば、彼女たちのライフスタイルが一昔前、ふた昔前と大きく変わっているからです。とくに働く女性が増え、男性と同じように会社勤めをする中で家事に多くの時間と労力を避けられなくなってきた事情が大きいと言えるでしょう。

もちろん、家庭にも洗濯機や乾燥機はあるでしょうが、週末など休みの日にまとめて洗濯するとなるとこれが大変。数度に分けて洗濯機を回し、その都度、干したり乾燥したりといった手間が必要になり、これもまた重労働です。しかも、子育て中の主婦だと子どもの普段着、体操着、部活のユニフォームなど洗うものがどうしても多くなります。

こうした、生活実態からすると、大型洗濯機・乾燥機が使えるコインランドリーは彼女らにとってまさに救世主的な存在と言えるでしょう。しかも、週末には自分の時間、家族の時間を大事にしたいのが現代の主婦。スーパーやファミリーレストラン、大型量販店、ヘアサロンなど商業施設が集積する幹線道路沿いにあるコインランドリーを利用すれば、買い物や食事などのついでに洗濯ができ好都合です。

コインランドリーの成否を左右する主婦層向けの店づくりとは?

こうした実情を踏まえれば、自然と店づくりの方向性が見えてくるでしょう。

たとえば──

来店しやすいイメージの外観・看板

主婦、女性をターゲットにしていることが一目瞭然なデザイン、色使いが大切。

清潔感のある内装・明るい店舗スペース

女性の利用でも安心、安全な店舗であることがわかる工夫。監視カメラの複数台設置も必須。

コロナ対応を考えた、ゆったりとした店内レイアウト

利用者がパーソナルスペースをキープできるだけのゆとりある空間設計。

機器類の取り扱いや注意書きを記した店内掲示物

機械の操作に不安がある女性に向けたわかりやすい説明がリピーター増の決め手。

これだけの配慮で店づくりを行えば、メインターゲットとなる主婦層が店に信頼を寄せてくださり、貴重なリピーターとなってくれるはずです。また、主婦にやさしい店づくりは同時に高齢者にもやさしい店づくりでもあります。昨今のコインランドリーは60代以降の世帯も多く利用しているだけに、主婦層を意識した店づくりは総合的に見て集客、リピーターづくりに有効だと言えるでしょう。

まとめ

郊外型の大型コインランドリーを開業するなら、働く女性を含む主婦層を意識した店づくりが成功のカギだということがおわかりいただけたと思います。ただ、そうは言っても具体的にどう店舗設計に落とし込んでいくかという段になると、やはり一般の方には難しい面があるのも確かでしょう。

でも、ご安心ください。郊外型の大型コインランドリーを中心に千葉県や首都圏、関東エリアで数多くの出店実績を誇るトリオマネジメントは、地域密着のため周辺地域のことをよく理解しておりターゲットを考えた店づくりに取り組んできました。当社のフランチャイズに参加いただければ、経験やデータに裏打ちされた数々のノウハウを皆様にご提供できます。これから、コインランドリーで独立・開業したいという方はぜひ、トリオマネジメントにご相談ください。